ロシア女子の名コーチがコロナウィルス感染で死亡

昨年の世界選手権で国別対抗得点2位のトロフィーを手にするマゴメド・アリオマロフ・コーチ=UWWサイトより

ロシア協会ホームページや世界レスリング連盟(UWW)のホームページは5月13日、ロシア女子の指導をしていたマゴメド・アリオマロフ・コーチがコロナウィルス感染との闘病の末、死亡したことを発表した。67歳。

同氏はロシアで強豪が最も多く生まれているダゲスタンの出身。同地区でコーチをしたあと、アゼルバイジャンに請われて2008年から同国の副会長などとして女子チームを指導。2009年世界選手権(デンマーク)では、国別対抗得点で日本を押さえて優勝させた。

2019年からロシア・チームのコーチへ。シメオン・ステレフ・コーチ(ブルガリア)の協力のもと、9月の世界選手権(カザフスタン)では2階級で優勝選手を誕生させ、国別対抗得点で2位に押し上げた。

ロシアのミハイル・マミアシビリ会長は「言葉もありません。彼は非常に精力的な人物で、多くの計画を立てていました。女子チームを強烈に支援し、非常にいい結果をもたらしました。心よりお悔やみ申し上げます」とコメント。

昨年の世界選手権で優勝したインナ・トラズコワ(65kg級)は「彼の死は私たちのチームにとって大きな損失です。2019年の世界選手権の前、彼は私を信じてくれたので、私は最高の結果を出すことができた」と話した。